バセンジーだもの★唯我独尊の犬との暮らし

バセンジー兄弟犬とのユーモラスな日常を書いています。

【コラム①】〈バセンジー〉って、どんな犬? 暮らしでみつけた真実の姿とは

ご訪問いただきありがとうございます。
こうゆづ☆です。
今日は、2頭のバセンジー兄弟と15年と9ヶ月、一緒に暮らしてきた私の体験から感じるバセンジーの真実を、ご紹介します。
おつき合いいただけると、嬉しいです。

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〈A〉佐草一優(2002)「犬のベストカタログ138」日本文芸社.
〈B〉福山英也(2003)「世界の愛犬カタログ131種」主婦の友社

上記、一般書店で販売されている書籍に、記載されている内容と照らし合わせてみていきます。

  • 小~中型犬
  • 体高:40-43㎝
  • 体重:10-11kg前後
  • 原産国:中央アフリカコンゴ
  • 身体的特徴:滑らかな【短毛】、色は赤・黒褐色。
    スカルの幅は狭く、額には深い【しわ】がある。
    マズルは先細。鼻筋は真っすぐ、鼻の色は黒。
    キ甲(ウィザース)は高く、背は短く真っすぐ。
    腰は強固で筋肉質。尾は軽く【巻き上げ】ている。
    喉、胸部、四肢、尾の【先端は白い斑】がある。
    目は深く位置しており、瞳は暗色。
    耳は前方にむかって、まっすぐに立っている。
    視力、聴力が非常に優れている。

〈A〉の書籍より

バセンジーの歴史は古く、エジプトの遺跡から出土した美術品や壁画にその姿をみることができます。熱帯地方で人間とともに、野生的な生活をしていました。19世紀になってから、イギリスのアフリカ調査団が母国へ連れて帰り、繁殖が始まりました。

毛色はレッド、ブラック、ブラック&タンなどがあり、首や胸、四肢、尾の先端に白い斑があります。

①きれい好きで、毛づくろいを丹念にします。そのため体臭がほとんどないので室内犬に最適です。被毛の手入れも簡単で、毎日獣毛ブラシでのブラッシングと硬く絞ったタオルで、身体をふき取る程度ですみます。

性格は利口で物覚えがよく、明るい犬です。②飼い主にも従順楽天的です。毎日リードをつけた引き運動とボールなどを使った遊びながらの自由運動を行いましょう。

 〈B〉の書籍より

数千年にわたって純潔が保たれてきた、古い歴史をもつ犬である。古代エジプトのファラオにこの犬が献上されたという記録も残っている。エジプト王朝の滅亡により、四散したが、その後、コンゴピグミー族が狩猟に使用していた。

1895年にイギリス人の探検家によって発見され、イギリスで紹介される。1937年以降に、イギリスやアメリカを中心に飼育されるようになり、吠えない犬として世界中にしられるようになった。

②’スマートで利口で従順なので訓練しやすい犬です。また、ほとんんど吠えず、身体も大きくないので都会のマンションでも飼いやすいでしょう。吠えないといっても、③’嬉しいときは、か細い甲高い声でなきます。

④他人にはよそよそしく、慣れません。利口で、無口で言うことをきく、とってもいいコ。

 
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バセンジーは、きれい好き?①

恐らく、個体差があります。

我が家では、〈タマコ〉は当てはまりますが
〈ボン〉には、当てはまらない。

しかも、毛づくろいの仕方や舐め方にも個性が出ます。

タマコは、やさしく、いたわるように
ボンは、ガシガシ男らしく?かじるように
毛づくろい的な行動をやりすぎてしまうボンは
皮膚が真っ赤になります。

短毛なので、確かにシャンプーは楽です。
冬の季節でも、タオルドライ程度の洗いざらしでも
10分ほどお互いに追いかけっこ
【ガウガウ】と、走り回れば、
ふんわりと、やわらかに、仕上がります。

ボンの皮膚は、乾燥肌。

一緒に暮らし始めてすぐに
粉ふき芋のごとく、フケがでていたため
獣医師より、処方してもらったシャンプーで洗浄。
同時に、保湿もおこなってきました。

若い頃は、1-2ヶ月に1度ほどの回数でしたが、
年を隔てるごとに、乾燥肌でかゆがることと
加齢臭ただようこともあり、
最終的には、1-2週間に1度は洗うようになりました。

何年たっても、顔を洗われるのだけは慣れず…。
顔以外は、神妙な顔でおとなしく、なすがままです。

タマコの場合は、静かに怒っているともいえる…かな。

バセンジーは利口で従順?②

うーん。これはなかなかに、難しい。
単純には、言い表せないです。

確かに、利口、利発といえばそう。
明るい、陽気な犬というのも、間違いない。

だが、従順か???そうなのか????

ボンもタマコも、我々のいうことが分かっていても
やりたくないときには、そっぽ向いてます。
チラッと顔色だけをうかがって
『聞こえてますよー!』と、言わんばかりの表情。

耳も、手旗信号のような動きで、
アンテナを、しっかりとはっているし、
我々の声を認知しているのは、確か。

だが…しかし…
呼んでも、気が向かないときは、きません。
しつこく、しつこく、声をかけて
やっと、『仕方ねぇなー』的に動きます。
舌打ちがきこえてきそうなくらいの動作です。

この辺りは、まったくもって可愛げがない。

改めて、〈従順か?〉と問われると、
人間目線からみれば、【NO】でしょう。
おそらく、バセンジーと暮らしたことがある方なら
99%!従順とはいえない…という
結論に達するかと。

バセンジー目線でみれば、
『え?何言ってんの?すごい従順でしょ!』と
得意げな声が聞こえてきそうです。

吠えないって、本当?③

はい。無駄吠えは、一切ないです。

まぁ、ムダかどうかは
一方的に、人間が判断しているわけですが…。

ムダには、吠えないという意味では、
本当にそうです。

実際、一緒に暮らしていると
吠えない代わりに、
実に豊かな表情をみることができます。

私がバセンジーと暮らしたい!とおもった
理由の一つが、眉間のシワ。
思慮深く考え込んでいるように〈みえる〉だけの
このシワに心奪われたのでした。

この額に刻まれたシワ。
心底、リラックスしているときには
すっかりシワが伸びてしまって
見えなくなるのです。
紳士から〈のびた〉への、ギャップ萌え。

そして、ムダには吠えないだけで
多彩な声色で、よく話します。

タマコは、確かに甲高いソプラノテイスト。
ボンは、野太いテノールテイスト。


特に、ボンは、実に様々な声色で要求してきます。
ホォワッ⤵(1回)
ホワッ、ホワッと続けて
ボォワッ⤴
ホエッ

ガウガウガウガウ
ガルッガルゥ

バォーン、バォーン

ウォーン、ウォーン
ブーゥ、ブーゥッ
ンーンーンー

ヒンヒンヒンヒン
ピスピスピス
クゥーンキュゥーン

ギャイン

 

タマコに限定した声👇

ヒャーフゥッ
ヒューゥワッ
バワワワワーン

声色を表現するのは、かなり難しい。

特に、病院に預けられて、痛い思いをしたり
思った要求がとおらないと悟ったときの声といったら、

それはもう、大変な騒ぎです。

普段吠えないのは、

必要なときに思い存分声を上げるため、
発散するため!と、いわんばかりに

どんな大型犬よりも、大きく、野太く、轟く
オオカミの遠吠えのような声で
ひたすら吠え続けます。ウォーン、ウォーン

その切ない声といったら…

他人には、迷惑千万であると思うのだけど、
個人的には、悲壮な声が

むしろ、かなりの演技派に聞こえてきて

その途方にくれた声に、
思わず、クスリと笑ってしまう。

めったにお目にかかれない【バセンジー】の鳴き声
だからこそ、愛おしく感じてしまうのです。

よく言われる、ヨーデルのような声
というのは、うーん、どうだろう。

ま・ホーをみていると、ピンときません。


ここで、タマコ秘話をひとつ。

散歩から戻って、足を拭いているとき
ハーネスや衣類を着脱するとき
こちらが、いつもよりモタモタしていると
ものすごく、深い溜息…を、つきます。
結構、イラっとくる瞬間です。

一瞬、腹がたちます…。
でも、すぐに、脱力してしまいます。
本当に、ユニークな犬です。

私は、バセンジー以外に
日本スピッツ、シェパードの雑種と一緒に暮らし
柴犬、秋田犬を近くで見て育ちましたが

バセンジーは、特殊だという印象はぬぐえません。

バセンジーは、犬という枠をこえた、
規格外の犬であると、太鼓判をおします。


他人には、懐かないの?④

バセンジーは、そもそも、人に媚びないです。

一緒に暮らしていても、
彼らにとって、我々は、ただの同居人です。
あるいは、同志、兄弟、友達というような関係性。

一般的なご主人様と犬という主従関係はないです。
そういった構図は、まったく思い描けない。

そして、無駄吠えがない…吠えない犬ということより
バセンジー兄弟と暮らして
何より、驚いた…ショッキングであったこと

それは【尾をふらない犬種が存在する】ということ!

ホントに尾は、ふりません。
かるく巻き上げた、立派なシッポがあるのに…。

そもそも、シッポを触っても、気にしない。

尾があることに気づいていないのでは?と思うほどの
シッポには、無頓着です。

そうして、自分からお腹をみせて
降参ポーズを、おねだりポーズをとることは
皆無です。

本当に、ビックリしました。

この2つの仕草がないと、毅然とした態度にみえるのだと
つまりは、【媚びない】犬にみえるのだということを
バセンジーと暮らして、初めて知りました。

愛情は、豊かな犬ですが
表現は素っ気ないです。

毎日の出迎えと、1週間ぶりの出迎えと
なんにも、変わりません。

至極、淡白な行動をとります。
クンクンクン、うん、とうちゃだね、お帰り。
クンクンクン、うん、かあちゃだね、お帰り。
あとは、いつも通り。

この辺りの仕草は、正直、物足りないです。

今まで一緒に暮らしていた犬たちと比して、
驚くほどに、あっさりしています。

やっぱり、尾を一切ふらないことが要因でしょう。

待ちわびていた!という表現が、
グッと抑えられ、控えめにみえてしまうのだと思います。


他人に懐かない…ということは、ありません。懐かないわけではないですが
よそよそしい感じは、確かにあるかもしれません。

人の気持ちを、かなり正確に汲むので

私たちが心を許してない人と
一緒の空間にいると、
緊張感、声の微妙なトーンの違いに
即座に反応します。

結果、我々の気持ちに寄り添ってくるために、
対峙している相手に対しては、よそよそしくなる。

つまり、我々人間側の態度に影響される部分も
少なからずあると、感じています。

一緒に暮らしている人間が
人つき合いが多く、わけ隔てなく心を許す人なら
一緒にいるバセンジーも、オープンな気質を開放しやすい。

もちろん、個体差、もともとの本質・性格に
よるところが大きいとは思いますが

人の気持ちに敏感であるとはいえると思います。

私が足を骨折したときに
お散歩の代行を頼んだことがあったのですが
こちらの心配もそっちのけに、
なんの抵抗もみせずに、素直についていって
お散歩を楽しんで、帰ってきました。

こういった屈託のなさも、
バセンジーの魅力であると思います。

 

いかがでしたでしょうか。

ボンとタマコは、同じバセンジーでも
かなり、性格が異なります。

引き続き、本編の方で【バセンジー兄弟】の日常へ、遊びに来ていただけると嬉しいです。

 

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◆トートタロットでズバリ!

ボンを象徴するカード:0. The Fool & XIX. The Sun

タマコを象徴するカード:XVII. The Star & XVIII. The Moon

バセンジー(basenji):XVl. The Tower & XVII. The Star


ボンは、人が好き。
人の輪の中、中心にいて明るさを発揮する犬。
ひょうきんで自由な精神の持ち主。

タマコは、犬好きの博愛主義がモットー。
何を考えているかよく分からない謎めいた犬。
ボンや我々の行動をジッと観察するのが得意。

バセンジー気質が強いのは、
恐らく、タマコです。

ボンの方が、我々が認識している【犬】という動物の
性質に近い〈フレンドリーな雰囲気〉をもっています。


【バセンジーという犬】は、

一般的な犬という概念が通用しない、斜め上をいく犬。
猫のような犬という表現は、ある意味ただしい。
気づくと、足元にいたり、
先っぽだけチョコッと触れていたり、
人の近くにいるのは、好きなのだけれど

我々の方から近づいていくと
露骨に迷惑そうな態度をとることも、然り。

きっと、それが自然体で希望に満ちたバセンジーの姿。
我々に心を許し、ノビノビと過ごしている証しなのでしょう。 

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)