バセンジーだもの★唯我独尊の犬との暮らし

バセンジー兄弟犬とのユーモラスな日常を書いています。

【第13話:模様替え】リビング開放、ベッドも新調す。

ご訪問いただきありがとうございます。
こうゆづ☆です。
第13話は、ボンに起こった悲劇を教訓に、レイアウトの変更で試行錯誤する下僕のとうちゃとかあちゃ。そんな下僕にお構いなしに、次々と謎のハプニングを繰り出すバセンジー兄弟のエピソードです。体重は6㎏超えで推移中。本日も、時に空回りする感が否めない愛情を、真心こめてお届けします。おつき合いいただけると嬉しいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

我が家に、二頭のバセンジーがやってきた!

原産国は中央アフリカ、灼熱のコンゴ共和国
生まれは道産子、江別市
飛行機でひとっ飛び、はるばるやってきましたお江戸、東京。

生後130日を過ぎ、成長著しいま・ホー。

育ち盛りのバセンジー兄弟。
高いところを目指して、上りたがるボン。
ボンのモノマネという必殺技を覚えたタマコ。
体格だけでなく、知性も目覚ましく発達中。

さて、【猿の木登りならぬ、犬の柵上り】に
果敢に挑み続けて、とうとう落ちてしまった
ボンこと〈まさむね〉。

大事がなくてほっとしたのも束の間。
翌日には
脚を若干、気にするそぶりを見せつつ
タマコと遊びたがる。

翌々日には
ボン落下事件のために変更した
タマコの眼科検診。
そして、パピーパーティが控えていた。

まだ本調子でないボンは
不本意ながら、〈かあちゃ〉とお留守番。
タマコは〈とおちゃ〉と検診
および、パピーパーティーへ向かう。

タマコの右目の術後経過は、すこぶる順調。
相変わらず、首が傾いではいるものの
バランスをとりながら、歩いている。

こういう場面をみていると
動物の本能、適応力ってすごいなって思う。

タマコは、両目で見えていた頃の
記憶、感覚は…
おそらく、残っていないだろう。

なんせ、生後1ヶ月で〈独眼〉になってしまったのだ。

ボンと比べると、歩き方は明らかに異なる。
自然、斜め前方に足どりが向かう。
まるで、欽ちゃん走りを練習しているかのよう。
なんとか左右の首振りで、軌道修正しつつ歩く。

首の動きは、忙しい。
前方後方みぎひだり、安全確認を怠らない。

実によく観察している。

みえない右目を補うべく
耳は、常にピンとアンテナを張るように
片方は正面に
片方は左右のいずれかを向いている。

誰が教えるでもなく
誰に教わるでもなく
自然と
タマコ自身が
生きやすいスタイルを具現化している。

お留守番のボンと離れて
1人で参加したパピーパーティも
柴犬のフープ君とすぐに仲良し。
ガウガウ、バウバウ。
それは、楽しそうに
どこまでも、いつまでも遊んでいたらしい。

ボンの存在なんてどこへやら
自らの時間を愉しみつくすタマコ。

目の前のことに全集中!のスタンスで
生き抜くことを心得ている。

一方、ボンは
なんだか、落ち着かないお留守番。

まだ、痛みの残る…???〈脚〉を
時々、思い出したように気にしつつ
〈タマコ、どこに行ったの?〉と
何度も聞きに来る。

いつもなら
〈おしまい!〉と合図するまで
味わい尽くす〈ナイラボーン〉も
気もそぞろに
かじって、なめては

〈まだいいの?いいの?〉と聞きに来る。

見かけによらず、案外、甘えん坊で
タマコの存在をしきりに気にするボン。

別行動で浮き彫りになった
ま・ホーの意外な一面なのでした。

f:id:hirameki_99:20190719162906p:plain

さて、混乱を懸念して
ま・ホーのトレーニングが終わるまでは
動かさずにいたトイレの場所。

しかーし、ボン落下事件を機に
大規模な模様替えを
決行することになった我が家。

トイレトレーニングは、予想以上にはかどらず
成功したり、失敗したりの繰り返し。

一喜一憂する下僕の我ら。

背に腹は代えられぬ…と
模様替えを機に
イチから覚えなおしてもらうことにする。

すると、案外いいんじゃない?という感じで
以前よりも、成功率がアップした。

なぜか、分からないけど
バセンジーとは、そういう犬だ。

小さなダイニングに続く
実に可愛らしいサイズのリビング。

考え得るレイアウトパターンは
二択必至なのだ。

リビング開放という手段を入れると、3つ。

こうして、ま・ホーは
サークルからの卒業を果たしたのでありました。

リビングを前面開放しても
しっかり、リビングの扉を閉めさえすれば
とりあえず脱走の恐れはない…はず。

ラウンド型のベッドを、ふたつ購入。
これは、リビングにいるときに寛ぐためのもの。

そして、扉付きのゲージを個別に購入。
ここで、別々に寝てもらうようにするのだ。

夜間やお留守番のときに
それぞれが安心していられる場所だと
認識してもらうためのもの。

共働きの我が家。

お互いにストレスをためないように
安心できる場所をつくるのは
とても、大切なこと。

犬ありきでも
人ありきでもなく
出来る限り
対等な関係、パートナーでいられるように。

よく、イヌとは主従関係が大切だというけれど

バセンジーの場合は
テキスト通りの常識が通用しないかも…と
早々に、感じとった私。

明らかに
私が暮らしていた歴代のおイヌたちとは
様子が違っている。

なんせ、シッポをふらないのだ。
そして、自ら率先して
降参ポーズ…お腹をみせることもないのだ。

できるだけ、彼等とは

フレンドリーに
遊ぶときは、思いっきり!
しつけのときは、毅然とした態度で

接することを誓う。

バセンジー 兄弟は
二頭入ると窮屈なラウンド型ベッドに
ピッタリと寄り添って眠る。

場所が決まるまでの間
タマコはボンに〈ヴゥーヴゥー〉と威嚇する。
ボンはお構いなしに
タマコの上にのっかる。

ボンは、自分の気に入ったスタイルで
場所が決まったら、テコでも動かない。

渋々、タマコが場所を譲る。

そしていつの間にかクゥクゥと、眠っている。

人心地つくとは、いうけれど
彼らなりに犬心地ついているのでしょう。

夜は、ゲージに入ることを
秒速?で、驚くほどに正確に
アッサリと覚えてしまったバセンジー兄弟。
特別なことではなかったように各々、寛いでいる。

クッションをフンフンと
ご機嫌に振り回し
トイレにクッションをお供えするボン。
そして、自らは、硬い板の上で眠る。

クッションは指定の場所そのままに
トイレシーツを少しだけ引っ張り出して

その上でスヤスヤと眠るタマコ。

〈もうっ、好きなようにしなさい!〉と
お手上げモードの我ら下僕。

彼らのテリトリーなのだから
ゲージ内では好きなように過ごせばいいさ。

是々非々で
飽きずに楽しませてくれる
バセンジー兄弟。

一先ずは、のぼるところがなくなったので
ボンが落ちる心配は、ない。
模様替えは〈成功!〉だと
判断してもよいものだろうか。はてさて。

少しだけ、腑におちない
とうちゃ&かあちゃなのでした。
 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆生後131日(模様替え後のま・ホーの気持ち)
ボン:6.0kg /タマコ:6.0kg

◆トートタロットでズバリ!
Ⅷ. Adjustment + Cups9 + Wands8

ん。なんか変わった?
動ける場所が広くなった。
移動も楽にスピーディーにできるぞ。

寝る場所は、別々なんだな。
ん、これはまた、これでよさそうな気もする。
お互いの様子はわかるから寂しくない。

ボンに踏みつぶされる心配ないし
ノビノビできる。嬉しいな…(タマコの心の声)

とりあえず…のぼる場所なくなっちゃった。
まっ、自由に走れるからイイか(ボンの心の声)

本当にこれでいいのかは
そのうち決まってくるよね。ねっ?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)

 

 #Basenji #バセンジー #兄弟 #スーパームーン 
 #適応力 #順応力 #パピーパーティー 

 

 

 

【ひとやすみ】吾輩は猫である。髭は、まだない…。

今日は、スフィンクスという種類の被毛のない猫のお話です。その名を麦(むぎ)と言います。

本日〈3月24日〉は、彼の命日です。

----------------------------------------

彼は末っ子。

〈ホームズ&まさむね〉を迎えいれた
3年後…
麦は〈三男坊〉として、我が家にやってきた。

それなのに、
誰よりもはやく、せっかちに
風と共に去ってしまった君。

春風薫る、雲ひとつない青空の中
〈虹の橋〉を、ひとりで渡っていきました。

麦は
先住犬のバセンジー兄弟にひるむことなく
市民権を得るべく
果敢な挑戦を続けたファイトマン
小さな身体にも五分の魂。

麦と暮らし始める前は
ネコという動物には〈忍び〉のイメージがあった私。

ところが、予想に反して
その足音は、誰よりも大きくドンッという。
どこにいても居場所が分かるくらい
ニャァーと響きわたる鳴き声。
小さな身体からあふれる聡明なアピール。

それは、それは、堂々たるものでした。

〈むぎぃ~〉と呼ぶと
どこにいても、ものすごい勢いでかけてくる。

そして〈ニャー〉と、必ずこたえる。

寒がりの君の指定席は
デロンギの上か、テレビの上。

テレビの音を度々、大音量にするものだから
よく、かあちゃに
〈むぎぃー〉と怒られていたね。

そのたびに〈ニャッニャッ〉と言いながら
テレビから飛び降りて、駆けよってくる。

大きなエンジン音〈ブルンブルン〉と
喉を鳴らしながら、すり寄ってくる君に
とうちゃも、かあちゃも、メロメロ。

ツンデレと言われるネコなのに
イヌであるバセンジー兄弟より
ずっと人懐っこく、甘えん坊。

ネコがツレナイなんて、誰が言ったんだい?
ネコが気まぐれだなんて、誰が決めたんだ?

我が家は、あべこべ。

 

f:id:hirameki_99:20200324181703j:image

 

誰よりも、にぎやかしかった君。

君とお別れするとき
ま・ホーたちは、気もそぞろだった。
君が横たわる箱の周りを
グルグルグルグル。

しまいには、バターになってしまうかと思ったよ。

君がいた場所をみあげては
〈あそこにいたのは、どこかに行ったの?〉
という眼差しを向けてくる。

麦が好きだった場所を花で彩る。
手を合わせる私の側で
神妙な顔をして、おすわりしていたま・ホーたち。

社交性はネコ一倍!お喋りなキミ。

ちょこまかと動きまわる君がいなくなって
めったに吠えないバセンジー兄弟の
パタパタパタと走る足音が聞こえる。
その日常だけが…ふたたび…残った。

静寂なリビング。

君がいなかった頃の
元の生活の場に戻っただけ。

それなのに
部屋のすみずみまで
君の存在が、痕跡が息づいている。

聴覚に届かない。
幻聴かな。今でも、君の声が聞こえてくるんだ。

あいてしまった穴は埋まらない。
誰にも、埋められないよ。
とてつもなく、さみしい。さみしい…。

小さな身体で
ビックな爪痕を残したね…〈麦〉。

 

お空で〈まさむね〉と会えたかな。
死後の世界では、麦がお兄さん。
やっぱり、あべこべだね。

キミとともに暮らした時間は
これからも、ピカピカに磨き上げて
携えていくからね。

旅は続くよ、私たちが生きている限り。
ありがとう。

2020.3.24(Tue)牡羊座新月、命日に。

----------------------------------------


麦とバセンジー兄弟のファーストコンタクト
そのエピソードは
順を追って、記していく予定です。
 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

Kohyuzu(こうゆづ☆)

 

 #Basenji #Sphinx #あべこべ #毛が無い猫 
 #命日 #カナディアン・ヘアレスキャット 

【第12話:おちる】悲鳴と、モノマネと。

ご訪問いただきありがとうございます。
こうゆづ☆です。
第12話は、ボンに起こった悲劇により、タマコの思わぬ特技が発覚するエピソードです。体重は5㎏超えで推移中。柵越え対策が空回りした大失敗のお話を中心に、愛情いっぱいにお届けします。おつき合いいただけると嬉しいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

我が家に、二頭のバセンジーがやってきた!

原産国は中央アフリカ、灼熱のコンゴ共和国
生まれは道産子、江別市
飛行機でひとっ飛び、はるばるやってきましたお江戸、東京。

我が家にま・ホーを迎え、2ヶ月が経過。

グングン大きくなるバセンジー兄弟。
好奇心いっぱいに目を輝かせるボン。
静かな観察者にして策士のタマコ。
それぞれの個性が明らかになり始めたこの頃。

さて、【猿の木登りならぬ、犬の柵上り】を
完全にマスターしてしまったボンこと〈まさむね〉

とある早朝。

インフルエンザ病み上がりの私は
お布団でヌクヌクとまどろみ
しばし、至福の時間を楽しんでいた。
…と、つんざくような悲鳴。

すでに、起きていた相方の絶望した叫び。

さすがに、目が覚めた私。
速攻で、寝室からリビングへと向かう。

私の目に飛び込んできたのは、
ボンを抱いてピーピー泣いている相方と
ウォーンウォーンと鳴き続けるボンと
その周りをウロウロと歩き回るタマコ

三者三様の姿でありました。

 

事の顛末をすぐに悟りました。

とうとう、170㎝のてっぺんに到達したボン。
相方が良かれと思い
簡易的に段ボールで創作した〈マサムネ返し〉。


その段ボールに手をかけたボンは、

奈落の底ならぬ床へと落下したのです。

落ちる瞬間をみていなかった相方。

おそらく、お尻か後脚を
しこたま打ちつけたのだと思います。

みぎ後脚を引きずるように歩く。
なにかの拍子に、ギャイーンと声をあげる。
だけど、食欲はある…。

奇しくも、タマコの眼科検診日。

相方とボンは、かかりつけ医へ
熱が下がったばかりの私は、タマコとお留守番。
眼科検診日の予定は、変更することに。

脱臼や骨折を心配したのですが
レントゲン撮影上、
両後脚、股関節、膝関節、足関節など
異常はなし!という結果。
関節可動域を屈伸しても、特に痛がる様子はない。

ということで、
ステロイド系の消炎鎮痛剤の注射を打ち
基本的に、ゲージで安静という処置で
帰宅したのでした。

あのつんざくような悲鳴
悲し気にして痛ましい泣き声は

一体、なんだったのか?

観察していると、
右後脚へ負荷がかかりすぎたり
予想していなかったものに脚が触れたり
ドンと勢いよく扉が閉まるような音がしたり
こういったときに、
〈ギャイン〉と声をあげることが
なんとなく分かってきた。

が、一貫性や整合性に欠けていて
鳴き声との因果関係は、明らかではない。

こうして、3日後には
何事もなかったかのように
ボンは、もとの通り
スイスイと歩くようになった。

今回は、大事に至らなかったけれど
相方は、心に傷を負ってしまった。
この大きな後遺症は、いつまでも残った。

立て、立ち上がるんだ、ジョー!と
またしても、応援することになろうとは。

こうして、我が家のそびえ立つ柵は
解体、撤退と、相なりました。

f:id:hirameki_99:20190712164634p:plain

さて、この一連の様子を
誰よりも間近で、静かに見守っていた
タマコこと〈ホームズ〉。
彼はつぶさに、観察を続けていたのだ。

その成果が見えてきたのは、
悲劇から、1週間が経過した頃。

どうしたことか

タマコが後脚を引きずりながら歩いている。

ギャンとも、ウンともスンとも
言わないのだけど、
私たちと視線があうと
あからさまに
後ろ脚を引きずるようになった。

そして、よくよく観察していると
引きずる脚は、右だったり、左だったりする。

タマコはみていた。
眠そうなアンニュイな雰囲気を醸しながらも
しっかりとみていた。

ボンを心配する〈とうちゃ〉と〈かあちゃ〉の姿を。

ボンを抱っこして歩行を補助したり
マッサージをしたり、甲斐甲斐しく尽くす姿を。

度々、奇声をあげるボンを
とうちゃが、まめまめしく看護する姿を。

ずっと、ずっと、みていたのである。

こうして、
タマコは考えた。

どうすれば、構ってもらえるのかと。

そうして、小さなおミソで辿り着いたのだ。
脚を引きずれば、心配してもらえることに。

なんという、あざとさ、観察力。
そして、知性と行動。
モノマネの完成度は、大したものである。

時に、左右が分からなくなってしまうところが
また、いじらしくも、可愛らしく
タマコの悪知恵、期待に応えてしまう我々。

この反応に味をしめたタマコは
脚を引きずる行動がマイブームとなり、
手を変え、品を変えならぬ
脚を左右に変えて…
痛いフリをしておりましたとさ。

1ヶ月近く続いたところで、
唐突に、タマコのブームは終わりを告げ
元の生活に戻りました。

我々の視線に気づくたびに
〈ハッ、まずい!〉というような顔をして、
ひきずる仕草をやっていたので
段々、面倒になったのでしょう。

ボンは、脚を引きずらなくなってからも
大きな音に、過剰に反応していましたが
タマコのモノマネブームが去る頃には
通常の暮らしに戻りました。

バセンジーが面白いのか
タマコの特技なのか
犬の生態なのか

いずれにしても、ボン落下という
とても大きな反省の教訓から
思いがけず、
ユニークなタマコの特技、謎の行動を
知ることになったのでした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆生後126日(ボン落下&タマコ特技)
ボン:5.8kg /タマコ:5.6kg

◆トートタロットでズバリ!
ボン:Knight of Swords + Princess of Disks

柵のぼりなんてお手の物さ!
自らの好奇心に従い、
マサムネ返しを目指して一直線!に
のぼりつめたものの、思わぬ障害にぶち当たり
段ボールもろとも落下…ウォーンウォーン。
思いがけず、忍耐を強いられることに。
危険(冒険)と安全(基礎練)は
隣り合わせであることを学習したボンなのでした。

タマコ:The Chariot + Disks4

家族が大変な目にあっているらしい。
このままでは、ボクはいつまでも二番手かも。
なんとかして、この状況を突破したい。
どうしたら、とうちゃに構ってもらえるかな。
どうしたら、ボンと遊べるかな。
どうしたら、かあちゃは笑うかな。
まずは、基本に立ち返ってみよう。
今のボクに出来ることは、何だろう。
ボンは、後ろ脚の動きが変だ。
よしっ、ボクも真似してみよう。
わー!できた。そしたらね…
ボンと遊べて、とうちゃは心配して
かあちゃは優しくなったの。
大成功だ。果報は寝て(真似て)待て。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)

 

 #Basenji #家族 #兄弟 #柵のぼり #落下
 #モノマネ #忍耐 #安全対策

 

 

 

【第11話:我が道を行く】ボン、猿になる。タマコ、ジョーになれず。

ご訪問いただきありがとうございます。
こうゆづ☆です。
第11話は、ボンとタマコの個性が見え隠れするエピソードです。体重は5㎏前後で推移中。おやつの取り合いや耳掃除、サークルをよじ登るお話など愛情いっぱいにお届けします。おつき合いいただけると嬉しいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

我が家に、二頭のバセンジーがやってきた!

原産国は中央アフリカ、灼熱のコンゴ共和国
生まれは道産子、江別市
飛行機でひとっ飛び、はるばるやってきましたお江戸、東京。

我が家にま・ホーを迎え、2ヶ月。

やんちゃな盛りのバセンジー兄弟。
いつもハイパーで落ち着きのないボン。
いつも眠そうでアンニュイなタマコ。
それぞれの個性と立ち位置が
明確になりはじめた。

体格は、ボンが上。背も高く、肉付きもよい。
歯列もしっかりしていて、犬歯も鋭く、丈夫だ。
タマコは、ボンに比べて、小さい。
全体的に小ぶりな印象。
やはり、眼の疾患の発現をみても、
遺伝形質的に弱い個体なのかもしれない。

幼少期の体格差というのは、
人と同様、動物の世界でも
力の優劣を決定する
要因の一つであるらしい。

バセンジー兄弟は、明らかにボンが強い。
ひとつのおもちゃを取り合う時も
おやつを食べ尽くすスピードも
ボンが必ず、先。
タマコにあげたはずのガムも
気づいたら、ボンがかじっている。

タマコは、奪われる瞬間
ガルルゥ…と、うなって威嚇するけれど
ボンには、全く通用する気配なく
あっさりとられる。

その後は、なすすべなく
ボンの周りをウロウロした挙句に
とうちゃとかあちゃに何とかしろと
つるんとした艶を帯びた瞳で訴えてくる。
根性がないというか、
あきらめが早いというか。

しかし、タマコ<ボンの構図であったとしても
下の世話に手を焼く我々下僕の方が
ボンより、強いのである。

ボンがタマコのガムを
本格的に食べ尽くす前に
ボンの手から、するりと受け取り
我々は、タマコに戻すのである。

最初は、
タマコのためにならないし
闘争本能がなければ、
この世では生きていけなくなるしで
〈立て!立つんだ、ジョー!〉の
心持ちで
ファイティングポーズをとることを期待しつつ
見守っていたのだが

どうしたって、最終的には
タマコは、いじけてしまうだけ。

このままでは
体格差が、どんどん広がってしまう。
そんなことを危惧した我々下僕は
ボンの前に、
脅威となるべく立ちはだかり
タイミングを見て
タマコに戻すことにしたのだ。

こんなことが繰り返される中、
ひとつ功を奏したこと、それは
我々がボンのものを奪っても
素直に受け入れるようになったこと。

タマコのものをボンが
ボンのものをタマコが(滅多にない話だが)
奪うときは、
遊びやケンカになるのだけれど

我々が、彼らのものを奪うことは
正当な権利として認められたのである。

ボンは、ウゥ…という威嚇のような声を
あげることなく
あら、もう終わりなのね…と
我々の申し出をあっさり受け入れるようになった。

この辺りのボンの無抵抗ぶりは
不思議なほど、あっけらかんとしている。
食べることが大好きで
食物には、並々ならぬ執着をみせるのに
ガムやおもちゃを奪う我々に
ワンともスンとも言わないのである。

どういう思考回路なのかさっぱりわからん。
謎めいた犬、バセンジー

だけど、こんなところが
ものすごくかわいい。
だから、たぶん
我々下僕の考えなぞ、
ぜーんぶ、全て
お見通しなのでありましょう。

トイレは、相変わらず。
(以下、尿はピー・便はブー)
何日か連続で成功したことで
こちらが「もう、覚えたかな~」と
期待する。

すると、それを見透かしたかのように
まったく、惜しくない…
そこ、トイレじゃないし…という場所に
堂々と、ブーが鎮座してたりする。

耳掃除は、赤ちゃん綿棒で開始。
1日目は、綿棒になれるところから。
チョンチョンと、触れるだけ。
2日目は、抱っこ(拘束)して、チョンチョン。
3日目は、右耳。
4日目は、左耳。
と、段階的にやっていったのだが
この段取りが通用したのは、タマコだけ。


ボンは
ジッとしているのが苦手な性格。
一気に慣れさせた方が本人のストレスも

少なかったのかも…と、後で気づいた。

最終的には
不承不承ながらも
耳掃除をさせてくれるようになったが
当初は、綿棒をみるだけで、挙動不審。
ボン自身も、なぜこうなるのか
説明がつかないような面持ちで
不信そうにも、神妙そうにも
気持ちよさそうにも、
そして、哀しそうにもみえた。

耳掃除で、たまに使用しているのが
アロマのエッセンシャルオイル

動物への効能・効果や安全性が
きちんと立証されているわけではないけれど
我が家では、ティートリーとラベンダーを
ベースオイルに、1滴ほどたらして
耳そうじの仕上げに使っていた。

特に、成犬になるまでの1年間は、
耳垢が多いときや
なんとなく、臭いが気になるときに
感染予防、あるいは保湿の目的で使用。

仔犬のバセンジーは、
体幹や頭の大きさに比し
ピンと立った耳は
大きく、目立つ存在であったため
耳垢は、わりと溜まりやすかった気がする。

なんといっても、お江戸は東京。
光化学スモック云々…。
大気の汚れは、言わずもがなですぜ。

少なくとも、
バセンジー兄弟たちは
エッセンシャルオイルとの相性が
わりと、よかった。

皮膚症状も、オイルで
悪化することなく、改善することが多かった。
なんといっても、
毛がうすい…いえ、短いので
皮膚の状態は、観察しやすい。

そのため、
虫刺されや掻き傷などの発見も
わりと、容易である。
長毛種は、この点に関しては手がかかりますね。

アロマのエッセンシャルオイル
あくまでも、予防的な使い方。

基本的には、口が届き舐める場所には
使わないことが大前提。

 

エッセンシャルオイル
部屋で噴霧したり、たいたりしている部屋に
犬が、日常的に生活している場合には
具合の悪くなることもあるそうです。

人にとっては、リラックス効果の高い香りも
嗅覚が鋭い犬にとっては、毒になることも。

使用には、十分な観察が必要です。 

f:id:hirameki_99:20190719162906p:plain


さて、ボンことまさむね。

我が家にやって来て
6日目にして80㎝のサークルを飛び越え
〈小脱走〉したことは
覚えておいででしょうか。

正確には、よじ登って降りたと申すのが
正しいのでしょうが…。

この彼、やってくれました。

【猿の木登りならぬ、犬の柵上り】

犬が柵をよじ登るなんて
想像してもいませんでした。

ボンは、知恵ものです。
小さな脳ミソで、とんでもないことを思いつく。

あえて、角を選び
後脚を交互に柵に引っ掛けつつ
バランスをとる。

三点確保の要領を、本能的に嗅ぎ取っている。

 

我が家には一時期
…とはいえ、ボンに突破された結果、

半年も経たないうちに
粗大ゴミとなりましたが、

160㎝の高さのサークルがそびえていました。

80㎝を楽々と破られた結果
もっと高さがあれば問題ないだろうという

我々の浅はかな考えのもと

かあちゃの背と変わらない
まホーたちの城を
家の中に建立したのでありました。

よもや、上ることを試みるとは!

うっすら…した記憶によると
確かにバセンジー兄弟の〈母親犬〉は
上るのが好きだとか、上手いとか
聞いたような。

タマコは〈父親犬〉と瓜二つの美男子。
柵上りなど、試みようともしません。

高みを目指すことに興味がないのか
はたまた、独眼であることが影響しているのか

恐らくは、性格によるものなのでしょう。

 

ボンは、とにかく、上へ、上へ。

視点が高いのが嬉しいのか、

ただ、単にのぼりたいのか、

大脱走を試みたいだけなのか。

ボンの真意は不明ですが
160㎝の柵越えをする犬なんて
聞いたことも、見たこともありません。

このままでは、ちょっとまずい気がします。

早めに手を打たねば…。
猿になったボンは、とても可愛いのだけど
悠長なことも言っていられない。

次から次へと

課題をぶつけてくるトリックスターたち。

やっぱり、我々は
貴方がたバセンジー兄弟の下僕として
一生涯、お仕え申し上げまする。

そのようなことを
胸に刻んだ夕べなのでありました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆生後118日(猿と否ジョーの気持ち)
ボン:5.6kg /タマコ:5.2kg

◆トートタロットでズバリ!
ボン:The Lovers + Wands9

奇しくも、大アルカナは同じカード。
やはり、あなた方兄弟は
お互いの個性の違いを受け入れつつ
己の道を貫く犬なのですな。
ボンが柵を上るときの気持ち
カードから推測するに
心のおもむくまま一直線に
好奇心に導かれ、高みを目指す自由な精神
生まれながらにして
果敢なチャレンジャー
冒険者なのでありましょう。


タマコ:The Lovers + Queen of Cups

タマコは、ウゥウゥ~と
ボンに抗議の声を発しながらも
目の前のモノを奪われてしまう気持ち
あるいは、取り返そうとしない理由。
ズバリ、状況をあるがままに受け入れているから。
相手の方がパワーでは格上であることを
どこかでみとめているのでしょう。
しっかり、冷静に状況を見極める冷静さと
かあちゃがなんとかしてくれるだろうという
戦略的な甘えが見え隠れしている。

いずれにしても
我々の心の動きを
見事に、見抜いているという…。
行く末、
嬉しいような、怖ろしいような。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)

 

 #Basenji #家族 #兄弟 #柵のぼり #受容性
 #体格差 #耳掃除 #エッセンシャルオイル

 

 

 

【第10話:ちびる】ボン、タマコにやきもちを焼く。

あけまして、ご訪問いただきありがとうございます。
こうゆづ☆です。2020年、年が明けて初めての更新です。
第10話は、ホームズが眼科の手術をした直後から、ボンことまさむねに顕著に現れたエピソードです。体重は5㎏前後で推移中。はじめてビデオカメラをセットして出かけたお話、2回目のパピーパーティーに参加したときのことなど、愛情いっぱいにお届けします。おつき合いいただけると嬉しいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

我が家に、二頭のバセンジーがやってきた!

原産国は中央アフリカ、灼熱のコンゴ共和国
生まれは道産子、江別市
飛行機でひとっ飛び、はるばるやってきましたお江戸、東京。

我が家にま・ホーを迎え、初正月も過ぎ

ますます元気いっぱいのバセンジー兄弟。
破壊王たる風格も堂々たるもの。
トイレの近くに尿便をまき散らす奔放ぶり。
(以下、尿はピー・便はブー)
ペットシーツの破壊行動に手を焼く下僕(我々)。

さて、タマコの眼科の手術から
3日が経過した朝のこと。

とうとう、ボンが、ケージの中でちびった。

どんなに、トイレの場所を失敗しようとも
決して、寝る場所では、ピーをしなかったボン。
(ちなみに、タマコはクレートでも、ちびる。)

タマコの術後の経過を
見守ることに
神経を注ぐあまりに、
独りおもちゃを破壊し続けるボンを
イイ子でいるね、よしよしと
感心していたところ…

ボンが反乱を起こした。
実は、しっかり、すねていた。

術後はじめてつけた
エリザベスカラーに、苦戦するタマコ。
独眼のタマコは
どうしても首が傾いでしまう。
自然、歩様も、傾く。

なにかと、タマコから世話を焼いていたことに
ボンは、腹を立てていた。

確かに今までは、
2頭同時か
先攻後攻、交互でやってきたことを
術後は、タマコ優先で
世話をしていたことに
気づかされた瞬間でもある。

実に、鋭い。

ちゃんとみている。

ちゃんと学習している。


下僕でしかないと思っていた我々との間に
いつの間にか、ボンとの絆が生まれていた。

平等・公平に育てるって難しい。
反省しきりの私たちであった。
恐れ入りました。

犬の知能は、
3歳くらいの子どもと同じくらいって
聞いていたけど、
やきもちのような感情を
抱くこともあるのだと驚きました。

この後も、一週間くらいは
仕返し?のように、ちびることが続きました。
が、その後は、トイレの近く…で
…もとに戻りました。

タマコの術後経過は、順調で
驚くほどのスピードで回復。


術後、1週間で許可がでたので
2回目のパピーパーティーへ。
7種混合ワクチン(バンガード®)も接種。
相変わらず、ワチャワチャとして
犬見知りせずに、
突っ込んでいくバセンジー兄弟。

特に、柴犬とビーグル犬が
お気に入りの様子。
チワワやトイプードルには、
まったく関心をしめさない。
自分たちのサイズ感が分かっているのか?

けれど、2頭とも、
まだまだ自分の名前が
分かっていない様子。
他の犬たちは、
ある程度、呼び戻しがきく中
我が家のバセンジー兄弟は???
一向に、戻ってこない。

ただでさえ、2頭一緒なので
名前を把握するのが難しいよね。

『まさむね~!』テトテトテト。
〈かあちゃ、なに?〉と、ホームズ。

『ホームズ~!』ととととと。
〈かあちゃ、呼んだ?〉と、まさむね。

まれに、成功もあるけど
偶然感が半端ない。

そして、どちらの名前を呼んでも
二頭同時に戻ってきたり、戻ってこなかったり
これもまた、仕方がない。

2回目のパピーパーティー
すこしだけ、ほろ苦い想いをした
とうちゃとかあちゃなのでした。

この日は、帰宅後、安静に。
〈言われなくても、寝ますよ…〉とばかりに
4時間ぐっすりと眠り続けたま・ホー。

交互に、起きてきて、ピーをして、

再び、眠りに落ちたま・ホー。

お目覚めも、寝つくのも、ほぼ同時。
シンクロしている様子が
とてもかわいい
バセンジー兄弟なのでした。

f:id:hirameki_99:20190719162906p:plain

さてはて、あまりにも悪戯がすぎるので
とはいえ、人間目線で捉えた場合に
度がすぎていると思えるだけのこと。

それでも、実際に
二頭でお留守番しているときに
どうしたら、
こんなにハチャメチャな室内になるのか
不思議に思ったかあちゃ。

こっそりと、いえ、堂々と
ビデオをセットして出かけました。

ん…。ナルホドと分かったことがひとつ。
どうも、主導権を握っている
切り込み隊長は、ボン。
トイレから、シーツをガサガサと
剥がし始めるのは、大体、ボン。

だけど、すぐに飽きて、別の遊びへ。

直後に、タマコが、シーツを引っぺがして
中身を出す、だす、ダス…。
フワフワした綿が飛び出す…そして、
空を舞う、まう、マウ…。

ティッシュペーパーも
ボンが落とす。落として満足。
タマコが、中身を出す、だす、ダス。

挑発するボン
挑発にのるタマコの図。

そして、ひとつのものを取り合う。
オモチャはたくさんあるのに
二頭で同じものをとりあっこする。

そうして、1時間50分後
スヤスヤとお休みに。

クッションのど真ん中に
行儀よく寝るタマコ
その脇に、転がって
無造作に寝るボン

クッション、2つあるのにね。

興味深い絵が取れた
3時間のおもしろビデオで
ありました。

2020年現在、
コンパクトで性能のよい
カメラがたくさんありますね。
お留守番の様子が気になる方
カメラの設置、おススメです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆生後105日(ボンのやきもち)
ボン:5.02kg /タマコ:4.84kg

◆トートタロットでズバリ!
The Sun + Prince of Disks

おいらをみて!
おいらもみて!
ここにいるよ。
どうして、たまこばっかり構うの?
よし、こちらを振り向かせてみせるぞ。
どうしたら、いいだろう。
おいらは案外、しつこいんだから。
ちゃんと、おいらをみてくれるまで
おいらだけをみてくれるまで
その目標を達成するまでは
なんとしても、やり続けるぞ!
関係性の中での学び。
発見の連続。
ボンも、そして、とうちゃとかあちゃも。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)

 

 #Basenji #家族 #兄弟 #留守番 #やきもち
 #ビデオ撮影 #パピーパーティ

 

 

 

シニア犬の今、ホームズのことを少し書いておこう

ご無沙汰しております。こうゆづ☆です。
2頭のバセンジー兄弟と15年と10ヶ月、一緒に暮らしてきた私の体験から感じるバセンジーの真実を、お届けしている最中ですが、本日は、現状のバセンジー兄弟について記しておこうと思います。

なぜ、過去の犬育て記録から、現在に飛ぶのか!それは、1年に1度だけ年賀状を作成するときにお世話になっているハンコ屋さんでの出来事にあります。また、11月に入ってから、ホームズの体調があまり思わしくない。これは記録しておいた方がよさそうだと直観的に感じたわけです。

おつき合いいただける方は、このまま先にお進みください。


ホームズは16歳2ヶ月が経過し、大きな病気もなく
元気に過ごしていましたが、

最近、食欲がガクンとおちました。
もともと、寒さに弱い短毛種。冬は苦手です。
ただホームズは、仔犬の頃から雪が降ると大喜び。

わざと雪かきしてあるところに、ダッシュして
足跡をつける遊びが好きでした。

さて、先日、さすがにまずい!と、年賀状を注文しに訪れた1年に1度だけお世話になっているハンコ屋さん。

60代くらいのご夫婦が営まれているお店ですが、奥様の胸元には、お孫さんと思しき赤ちゃんの姿がありました。

すっぽり頭からくるまれて、抱っこされていたので
赤ちゃんだろうな~と思いながらも、
そうではなかったときの可能性も(って、どんな可能性だ?)
頭にぼんやり浮かべつつ、注文を終え、
帰り際に「よく寝ていますね…」と声をかけました。

お顔をみせてもらった赤ちゃんは
気持ちよさそうにスヤスヤと眠っていました。
そして次の瞬間!

【◯月◯日生まれ】
というのを聞いて驚きました。
ズグーンと胸を抉るような記憶の情景と
目の前に眠る赤ちゃんの無垢な表情が交錯して
なんとも奇妙な感動と
どうして、今、この瞬間に
この事実が突きつけられたのだろうという
純粋な疑問が湧き上がってきました。

なんという奇遇、なんという衝撃。

目の前で眠る赤ちゃんの誕生日と
バセンジー兄弟の弟【まさむねの命日】が
同じ日にちだったのです。

単なる偶然…確かにそうでしょう。

何かしらの意味を求めたくなるのは
完全に私のエゴです。

けれども、この日のこの瞬間このタイミングで言葉を選んで、奥様に話しかけたからこそ、この事実を知ることになったわけです。

私は、まさむねから【もう大丈夫だよ…。】と
優しく頰を撫でられたような気がしました。 

一年に一度きりの再会と一年に一度の命日。

偶然の瞬間をキャッチしたこの時の感情を
しっかりとかみしめたい。そう感じたのでした。

 

f:id:hirameki_99:20191225152227j:image

 

ホームズは、誕生から16歳2ヶ月超。
我が家に来てから16年が経過し
17年目に突入しました。

食欲は落ちても、元気だけはあって
お散歩のときは、若いモンには負けん!という
健脚ぶりだったのですが、

2週間前に、ハッスルし過ぎた衝動で
左前脚を怪我してしまいました。

骨折はしていなかったので、すでに回復しましたが
たまに、まだ、痛いアピールをします。

もともと、モノマネが得意なホームズなので
本当に痛いのか、気を引きたいだけなのか、
見極めが難しいところ。

まさむねにしても、
ホームズにしても言えることは、
シニア犬の【興奮状態】の継続は危ないです。
本当に元気なだけなのか…
しっかり、観察したほうがよいです。

癲癇気質のまさむねの場合は、
興奮状態が続くのは、危険のサインでした。

発作が出る前には、
必ず、瞬間的に興奮が過ぎる時間がありました。

同じ兄弟犬であっても
ホームズの脳には器質的な異常は、
今のところありません。

けれど、興奮し過ぎることは、
体内の循環動態に直結します。
血圧の上昇や腎臓への負荷など様々な影響を
引き起こします。

特に、人間と同様、シニア犬も、
年齢と共に、身体の機能は低下していきます。
一度ダメになった機能の回復は見込めません。
現状維持が最大の目標ですが、
少しずつ確実に衰えていきます。

まさむねという相棒を失ったという事実が、
【ホームズの精神】へ与えた影響は、
想像を絶する計り知れないものでした。

1人になるのを極端に嫌がるようになりました。
失禁も増えました。

失禁は、
一緒に寝るようにしたことで
徐々に、落ち着きましたが、
お留守番は、できなくなってしまいました。
設置したカメラから、
目覚めた直後に
我を忘れて、パニックになることが判明。

一度、大変な事故になりかけたので
それ以降、お留守番はやめることにしました。

見えない右眼の視覚を補うべく、
【超犬的に】発達していた聴覚にも、
陰りが見えてきた今日この頃。

唯一、光を捉える左眼も、
白く濁っています。

幼少期からトイレの失敗が多かったホームズですが、
やはり…、目に見えての失敗は、増えています。

それでも一生懸命、
毎日を生きようとしているホームズ。

1日1日を誠心誠意、
ホームズ自身が生きることを放棄しない限り
お互いに気持ち良く過ごせる日々を
大切にしていきたいです。

 

バセンジー 兄弟【ま・ホーの子育てならぬ犬育て】日記。ゆっくりのペースではありますが、更新していきますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

 

皆様の犬生が、穏やかで歓びに満ちた毎日でありますように、心よりお祈り申し上げます。よいお年をお迎えくださいませ。

 

こうゆづ☆

【コラム②】犬との暮らし、バセンジー犬とのはじめ方

ご訪問いただきありがとうございます。
こうゆづ☆です。お久しぶりの更新です。
2頭のバセンジー兄弟と15年と10ヶ月、一緒に暮らしてきた私の体験から感じるバセンジーの真実を、おとどけします。
おつき合いいただけると、嬉しいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バセンジーと一緒に歩いていると、
日本人より、海外の方に声をかけられます。
アフリカ大陸が近いからか
ヨーロッパではメジャーな犬種のようです。
バセンジーと暮らしたことがある人は 、
親近感がわくのか
「うちも、バセンジーいるんですよ。」
と、気さくに声をかけてきます。
日本国内では、珍しい犬種に含まれるので
【バセンジー好き=同志=絆】
のような公式が生まれやすいのでしょうね。

犬と暮らした経験がある方なら
体感的に理解できると思いますが、
犬が暮らす場所が室内か室外かで、
準備するもの、物理的な場所の確保などが
大きく異なります。

主に暮らす場所が〈屋外〉であるなら、
最低限【犬小屋、食事・飲水用の皿、首輪、リード】があれば、生活を始めるにあたっては、十分でしょう。

仔犬のうちは、夜は屋外を避けて、
玄関など風が直接あたらない場所を
確保してあげるとよいかもしれません。
犬小屋を設置する場所は、
直射日光があたる場所を避けること、
人が頻繁に出入りする扉付近を避けるなど、
小さな気配りは必要でしょうが、
受け入れの準備は、
家族の心ひとつで、整うことでしょう。

さて、問題は〈室内〉で暮らす場合です。
人間の生活圏に、犬がいる暮らしは、
人の子(赤ちゃん)を受け入れる際の準備と
大きくは変わらないような気がします。
つまり、それだけ細やかな心遣いが
必要になってくるということです。
仔犬の時期は、とてもかわいい。
そして、とても短い。
あっという間に成犬になってしまいます。

準備の中には、
室内で人間と共存するための
【しつけ】も、当然、含まれてきます。
もちろん、室外犬であっても

  • 人に飛びかからない
  • 噛まない
  • 無駄吠えをしない
  • 拾い食いの禁止

など、最低限のしつけは必要です。
しつけは成犬になってしまうと
犬種によっては、なかなか険しく、
一筋縄では、いかなくなってしまいます。

『Before you get your PUPPY』の本の中で、
イアン・ダンバー博士は子イヌの学習期限は
生後3ヶ月までが勝負だと述べています。

  1. 飼い主が犬について学ぶ:子イヌを探し始める前に

  2. 子イヌの発達の判断をする:子イヌを選ぶ前に

  3. 失敗させない排泄のしつけ:子イヌが家に来る前に

  4. ヒトへの社会化:生後12週齢までに

  5. 噛みつきの抑制:生後18週齢までに

  6. 外の世界を楽しむ:生後5ヶ月までに

 1-3においては、
子イヌと暮らし始める前に
飼い主が犬の生態をしっかりと学び
犬との暮らしを
シミュレーションしておくことの
大切さを伝えています。

以下は、
室内で生後2ヶ月のバセンジー2頭と暮らす際に
あらかじめ、我が家で準備したものです。
多頭になるほどに
必要なものの数は、増えていきます。

  • サークル(プレイルーム)
  • クレート
  • トイレ・トイレシーツ
  • コルクのマット(すべり防止のため)
  • 飲水用の皿
  • 食事用の皿
  • 噛むおもちゃ
  • ドッグフードなどの食事(2週間は、ブリーダーさん指示のもの)

特に、レーニングで大事なことは
やはり、噛みつきの抑制です。
犬は約1年で成犬になるといわれていますが、
中でも【甘噛み】が発達する期間、
レーニングが入りやすい期間は限定的で、
永久歯の犬歯が生え始める〈生後4ヶ月半〉頃には、終了してしまうのだといいます。

我が家では、この仔犬の時期〈約1年間〉を
ほぼ相方がつきっきりで面倒をみて、
レーニングを行いました。
自宅で仕事をしている時期だったので、
都合がよかったのです。
基本的に、私がお休みの時に、
相方が出張するように調整をしていたので、
バセンジー兄弟だけで
1日中、お留守番をすることは
仔犬の時期は、少なかったと思います。

〈トレーニングしてよかったこと〉

  • クレートに素直に入り、外出ができる。
  • ゲージに入ることに躊躇せず、安心して留守番ができる。
  • 食べているときに、口の中や器に手を入れても、噛まない。
  • 1日2回の歯磨きを嫌がらない。
    (ボンは歯ブラシは苦手。布で拭いていました)

〈トレーニングで、とうとう身につかなかったこと〉

  • 拾い食い(特に、タマコは、乾いたウンチが好き)
  • 洗顔(シャワーは平気ですが、顔だけは今でも抵抗されます)
  • 呼び戻し(家の中ではできますが、
    ドッグランなど外で興奮しているときは、
    まず戻ってきません。疲れるまで、走っています)

バセンジーは、
身体能力は低くないと思うのですが、
アジリティーなど競技を教えるのには、
かなり根気を要すると思います。
自我が強いので、
『やりたくないこと、やる必要のないことは、わかっていてもやらない』
その信念は、かなり強いと思われます。
食べることが好きな仔犬の場合には、
条件付けができるので、
比較的入りやすいかもしれません。

我が家のボール遊びは、
いつの間にか、
破壊遊びに変わってしまっていたので、
まぁ、いいか!と、
楽しみにしていた本来のボール遊びを
覚えさせることは、諦めました。

ところで、バセンジー兄弟には
「おて・おかわり」を一度も教えていません。
最低限の号令だけ教えたので、
なんの芸もありません。
散歩中に、犬好きな人が声をかけてきて、
必ず試すのが「おて」ですが、
その概念を知らないバセンジー兄弟は、
いつも「なに?」と首をかしげていました。
愛想のない、素っ気ない犬と
思われたこともありましたが、
知らない人と対峙する
バセンジー兄弟の反応が面白いので、
教えてないことをお相手には伝えずに、
ひそかに、その反応を楽しんでいました。
なはは。性悪~!

サークルについては、
犬たちの成長、あるいは、引越に伴い、
相当、試行錯誤を繰り返しました。
最終的な形に落ち着くまでに、
かなりのお金と時間と労力を投資しましたね。
なぜ、そこまでやったのか…
今でも、当時の行動は解せません。
たぶん、必死だったのでしょう。

試したことについては、
少しずつ、コラムで紹介していきます。
お楽しみに!

 


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)