バセンジーだもの★唯我独尊の犬との暮らし

バセンジー兄弟犬とのユーモラスな日常を書いています。

【第11話:我が道を行く】ボン、猿になる。タマコ、ジョーになれず。

ご訪問いただきありがとうございます。
こうゆづ☆です。
第11話は、ボンとタマコの個性が見え隠れするエピソードです。体重は5㎏前後で推移中。おやつの取り合いや耳掃除、サークルをよじ登るお話など愛情いっぱいにお届けします。おつき合いいただけると嬉しいです。

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我が家に、二頭のバセンジーがやってきた!

原産国は中央アフリカ、灼熱のコンゴ共和国
生まれは道産子、江別市
飛行機でひとっ飛び、はるばるやってきましたお江戸、東京。

我が家にま・ホーを迎え、2ヶ月。

やんちゃな盛りのバセンジー兄弟。
いつもハイパーで落ち着きのないボン。
いつも眠そうでアンニュイなタマコ。
それぞれの個性と立ち位置が
明確になりはじめた。

体格は、ボンが上。背も高く、肉付きもよい。
歯列もしっかりしていて、犬歯も鋭く、丈夫だ。
タマコは、ボンに比べて、小さい。
全体的に小ぶりな印象。
やはり、眼の疾患の発現をみても、
遺伝形質的に弱い個体なのかもしれない。

幼少期の体格差というのは、
人と同様、動物の世界でも
力の優劣を決定する
要因の一つであるらしい。

バセンジー兄弟は、明らかにボンが強い。
ひとつのおもちゃを取り合う時も
おやつを食べ尽くすスピードも
ボンが必ず、先。
タマコにあげたはずのガムも
気づいたら、ボンがかじっている。

タマコは、奪われる瞬間
ガルルゥ…と、うなって威嚇するけれど
ボンには、全く通用する気配なく
あっさりとられる。

その後は、なすすべなく
ボンの周りをウロウロした挙句に
とうちゃとかあちゃに何とかしろと
つるんとした艶を帯びた瞳で訴えてくる。
根性がないというか、
あきらめが早いというか。

しかし、タマコ<ボンの構図であったとしても
下の世話に手を焼く我々下僕の方が
ボンより、強いのである。

ボンがタマコのガムを
本格的に食べ尽くす前に
ボンの手から、するりと受け取り
我々は、タマコに戻すのである。

最初は、
タマコのためにならないし
闘争本能がなければ、
この世では生きていけなくなるしで
〈立て!立つんだ、ジョー!〉の
心持ちで
ファイティングポーズをとることを期待しつつ
見守っていたのだが

どうしたって、最終的には
タマコは、いじけてしまうだけ。

このままでは
体格差が、どんどん広がってしまう。
そんなことを危惧した我々下僕は
ボンの前に、
脅威となるべく立ちはだかり
タイミングを見て
タマコに戻すことにしたのだ。

こんなことが繰り返される中、
ひとつ功を奏したこと、それは
我々がボンのものを奪っても
素直に受け入れるようになったこと。

タマコのものをボンが
ボンのものをタマコが(滅多にない話だが)
奪うときは、
遊びやケンカになるのだけれど

我々が、彼らのものを奪うことは
正当な権利として認められたのである。

ボンは、ウゥ…という威嚇のような声を
あげることなく
あら、もう終わりなのね…と
我々の申し出をあっさり受け入れるようになった。

この辺りのボンの無抵抗ぶりは
不思議なほど、あっけらかんとしている。
食べることが大好きで
食物には、並々ならぬ執着をみせるのに
ガムやおもちゃを奪う我々に
ワンともスンとも言わないのである。

どういう思考回路なのかさっぱりわからん。
謎めいた犬、バセンジー

だけど、こんなところが
ものすごくかわいい。
だから、たぶん
我々下僕の考えなぞ、
ぜーんぶ、全て
お見通しなのでありましょう。

トイレは、相変わらず。
(以下、尿はピー・便はブー)
何日か連続で成功したことで
こちらが「もう、覚えたかな~」と
期待する。

すると、それを見透かしたかのように
まったく、惜しくない…
そこ、トイレじゃないし…という場所に
堂々と、ブーが鎮座してたりする。

耳掃除は、赤ちゃん綿棒で開始。
1日目は、綿棒になれるところから。
チョンチョンと、触れるだけ。
2日目は、抱っこ(拘束)して、チョンチョン。
3日目は、右耳。
4日目は、左耳。
と、段階的にやっていったのだが
この段取りが通用したのは、タマコだけ。


ボンは
ジッとしているのが苦手な性格。
一気に慣れさせた方が本人のストレスも

少なかったのかも…と、後で気づいた。

最終的には
不承不承ながらも
耳掃除をさせてくれるようになったが
当初は、綿棒をみるだけで、挙動不審。
ボン自身も、なぜこうなるのか
説明がつかないような面持ちで
不信そうにも、神妙そうにも
気持ちよさそうにも、
そして、哀しそうにもみえた。

耳掃除で、たまに使用しているのが
アロマのエッセンシャルオイル

動物への効能・効果や安全性が
きちんと立証されているわけではないけれど
我が家では、ティートリーとラベンダーを
ベースオイルに、1滴ほどたらして
耳そうじの仕上げに使っていた。

特に、成犬になるまでの1年間は、
耳垢が多いときや
なんとなく、臭いが気になるときに
感染予防、あるいは保湿の目的で使用。

仔犬のバセンジーは、
体幹や頭の大きさに比し
ピンと立った耳は
大きく、目立つ存在であったため
耳垢は、わりと溜まりやすかった気がする。

なんといっても、お江戸は東京。
光化学スモック云々…。
大気の汚れは、言わずもがなですぜ。

少なくとも、
バセンジー兄弟たちは
エッセンシャルオイルとの相性が
わりと、よかった。

皮膚症状も、オイルで
悪化することなく、改善することが多かった。
なんといっても、
毛がうすい…いえ、短いので
皮膚の状態は、観察しやすい。

そのため、
虫刺されや掻き傷などの発見も
わりと、容易である。
長毛種は、この点に関しては手がかかりますね。

アロマのエッセンシャルオイル
あくまでも、予防的な使い方。

基本的には、口が届き舐める場所には
使わないことが大前提。

 

エッセンシャルオイル
部屋で噴霧したり、たいたりしている部屋に
犬が、日常的に生活している場合には
具合の悪くなることもあるそうです。

人にとっては、リラックス効果の高い香りも
嗅覚が鋭い犬にとっては、毒になることも。

使用には、十分な観察が必要です。 

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さて、ボンことまさむね。

我が家にやって来て
6日目にして80㎝のサークルを飛び越え
〈小脱走〉したことは
覚えておいででしょうか。

正確には、よじ登って降りたと申すのが
正しいのでしょうが…。

この彼、やってくれました。

【猿の木登りならぬ、犬の柵上り】

犬が柵をよじ登るなんて
想像してもいませんでした。

ボンは、知恵ものです。
小さな脳ミソで、とんでもないことを思いつく。

あえて、角を選び
後脚を交互に柵に引っ掛けつつ
バランスをとる。

三点確保の要領を、本能的に嗅ぎ取っている。

 

我が家には一時期
…とはいえ、ボンに突破された結果、

半年も経たないうちに
粗大ゴミとなりましたが、

160㎝の高さのサークルがそびえていました。

80㎝を楽々と破られた結果
もっと高さがあれば問題ないだろうという

我々の浅はかな考えのもと

かあちゃの背と変わらない
まホーたちの城を
家の中に建立したのでありました。

よもや、上ることを試みるとは!

うっすら…した記憶によると
確かにバセンジー兄弟の〈母親犬〉は
上るのが好きだとか、上手いとか
聞いたような。

タマコは〈父親犬〉と瓜二つの美男子。
柵上りなど、試みようともしません。

高みを目指すことに興味がないのか
はたまた、独眼であることが影響しているのか

恐らくは、性格によるものなのでしょう。

 

ボンは、とにかく、上へ、上へ。

視点が高いのが嬉しいのか、

ただ、単にのぼりたいのか、

大脱走を試みたいだけなのか。

ボンの真意は不明ですが
160㎝の柵越えをする犬なんて
聞いたことも、見たこともありません。

このままでは、ちょっとまずい気がします。

早めに手を打たねば…。
猿になったボンは、とても可愛いのだけど
悠長なことも言っていられない。

次から次へと

課題をぶつけてくるトリックスターたち。

やっぱり、我々は
貴方がたバセンジー兄弟の下僕として
一生涯、お仕え申し上げまする。

そのようなことを
胸に刻んだ夕べなのでありました。

 

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◆生後118日(猿と否ジョーの気持ち)
ボン:5.6kg /タマコ:5.2kg

◆トートタロットでズバリ!
ボン:The Lovers + Wands9

奇しくも、大アルカナは同じカード。
やはり、あなた方兄弟は
お互いの個性の違いを受け入れつつ
己の道を貫く犬なのですな。
ボンが柵を上るときの気持ち
カードから推測するに
心のおもむくまま一直線に
好奇心に導かれ、高みを目指す自由な精神
生まれながらにして
果敢なチャレンジャー
冒険者なのでありましょう。


タマコ:The Lovers + Queen of Cups

タマコは、ウゥウゥ~と
ボンに抗議の声を発しながらも
目の前のモノを奪われてしまう気持ち
あるいは、取り返そうとしない理由。
ズバリ、状況をあるがままに受け入れているから。
相手の方がパワーでは格上であることを
どこかでみとめているのでしょう。
しっかり、冷静に状況を見極める冷静さと
かあちゃがなんとかしてくれるだろうという
戦略的な甘えが見え隠れしている。

いずれにしても
我々の心の動きを
見事に、見抜いているという…。
行く末、
嬉しいような、怖ろしいような。

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)

 

 #Basenji #家族 #兄弟 #柵のぼり #受容性
 #体格差 #耳掃除 #エッセンシャルオイル